FC2ブログ

8Tr2段オペアンプの設計(30)

早速、位相余裕がある状態にしていかなければなりませんが、どうすればいいかを考えます。位相補償回路がない発振する場合のボード線図をよく見てみると(8Tr2段オペアンプの設計(28))、

 (1)DCゲインが大きい
 (2)第1の極と第2の極の周波数が近い

ために、位相の遅れが 180°の時増幅率 A が1より大きくなっていることがわかります。従ってボード線図において、位相余裕が確保できるまで、

 (1)DCゲインを下げる
 (2)第2の極をより高い周波数に移動する
 (3)第1の極をより低い周波数に移動する

の3つの方法のどれかを行うことが必要となります。

ele11_72.jpg

しかし、

 (1)DCゲインを下げる
→ 負帰還回路を組んだ時の全体の諸特性が悪くなる(反転増幅回路とは?(10)

 (2)第2の極をより高い周波数に移動する
→ 第2の極は出力段由来だが、RCフィルタの容量成分は負荷容量 CLオペアンプの仕様(7))で仕様のため小さく出来ない。抵抗成分であるドレイン抵抗を小さくするには出力段トランジスタの WL サイズを変更しなければならないが、これを行うとDCゲインや入力オフセット、ノイズ等特性(8Tr2段オペアンプの設計(19))が悪くなる

ため、設計的に行うことが難しい対策となっています(他に手段がない場合は検討することもあります)。そこで通常は、

 (3)第1の極をより低い周波数に移動する

を選択します。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

いま何時かにゃ~
これまでの来場者数
単語の検索はここで
プロフィール

たみひかのろ

Author:たみひかのろ
見にきてくれてありがとう
目標であったオペアンプの設計に6年かけて到達しました。ここからは応用的な内容を書ける限り書いていきたいと思います。

ツリーカテゴリー
リンク
一休みにどうぞ
by mitti0